Posts

Showing posts with the label Visual Kei

【ライヴレポート】Angelo、再始動公演で「何をみんなに伝えたらいいか、明確に見えています」

Image
2025.10.04(土) Angeloが約3年半の活動休止を経て、再始動を発表したのが2025年5月のこと。9月4日には新曲「NEOCREATE」をデジタルリリースし、早速進化したサウンドを示した。そしてついに10月4日および5日の2日間、東京・国立代々木競技場第二体育館にて、再始動公演<START OF THE WORLD LINE>を開催した。同2daysのオフィシャルレポートをお届けしたい。 再始動公演初日の10月4日は、これまで周年ライヴが行われてきた“天使の日”のタイミング。そして再会の地となったのは、2022年1月の休止前ラストライヴと同じ場所だ。ステージには、あの日と同じようにサークル状のトラスが組まれ、マニアックさとキャッチーさが共存するラウドなサウンドを軸に、第一夜は24曲、第二夜は25曲が繰り広げられた。 2025.10.04(土) 大歓声に迎えられ、TAKEO(Dr)、KOHTA(B)、ギル(G)、Karyu(G)、キリト(Vo)の順にステージへ姿を現した5人。復活の幕開けを告げたナンバーは「LOVE STORY」だった。これは2011年に現5人体制となったAngeloが初めて世に放ったアルバム『BABEL』の冒頭を飾る曲であり、その事実だけでも再誕の1曲目にふさわしい。また、第二夜では、『BABEL』の次の作品である『RETINA』の1曲目「PROGRAM」が幕開けを担った。 「LOVE STORY」には“想定できない未来を創る”、「PROGRAM」には“まだ知らぬ未来を形創っていく”とあり、これらの楽曲の後に両日共通の「:evolve」(=進化)、「NEOCREATE」(=新たな創造)が続いたこと、さらにそのすべてに通底するのは“究極の愛”であるという、Angeloそのものを強く指し示す実に象徴的な序盤ブロックとなった。 2025.10.04(土) メンバー全員が、「久しぶりな感じがしない」と口を揃えていた通り、この二日間は3年9ヵ月の空白を感じさせない、まるで途切れることなく続いてきたバンドであると錯覚するほどのステージだった。その要因のひとつは、「THE CROCK OF ULTIMATE」「Script error」「Holocaust」「SCRAP」といった、...

Band Discovery: Jeniva

Image
Band Discovery Jeniva(ジェニヴァ) Active: 2004–2006 (one-day revival 2007.10.14) · Area: Tokyo · Scene: tanbi-kei / gothic-leaning visual kei History Jeniva formed in 2004 , paused later that year, then revived in 2005 . Across 2005–2006 they issued a run of singles culminating in 想浮、明くる緋ノ月 (2006) and 灰色に降る雨 (2006), before disbanding on 2006-10-14 after keyboardist Junna announced his secession. They returned for a one-day revival on 2007-10-14 . Sonically they sit in tanbi-kei with gothic/metal colors and melodic speed elements. Line-up & Member Paths Role Member Before → After (highlights) Vocals Sono(苑) GRIDE → Jeniva → 摩天楼オペラ (Matenrou Opera) Drums Yu(悠) (early Jeniva) → support return 2006 → 摩天楼オペラ ...

Band Discovery: Since1889

Image
Band Discovery Since1889(シンスイチハチハチキュウ) Active: 2004–2009 · Country: Japan · Scene: Visual Kei (Loud-kei) History Since1889 formed in late 2004 , debuted live that December, and spent 2005 placing early tracks on V.A. compilations. A busy 2006–2008 run followed—mini, singles, a DVD—before the final singles in 2009 and disbandment that summer. Sonically, they sit squarely in loud-kei : tight, metallic riffing, shout-along hooks, and a live-first energy that translates on their DVD and later singles. Line-up & Member Paths Role Member Before → After (highlights) Vocals Sugihara Kouta (菅原広太) ~E’vE~ → Seira → Juujika no Ketsumatsu → Karua → USAGI → Since1889 → (later session: 蠍 / Sasori) Guitar Yoshiatsu (よしあつ)...

Band Discovery: g o s s i p

Image
Band Discovery g o s s i p(ゴシップ) Active: 2005–2008 (revival: 2009.06.06) · Country: Japan · Scene: Visual Kei (loud/goth-leaning) History gossip formed in March 2005 (Tokyo) and burned fast: early member changes in mid-2005, a prolific 2006–2007 run of singles and a mini-album, then a final one-man on 2008-02-21 (Takadanobaba AREA) before disbanding. They briefly reunited for a one-day revival on 2009-06-06 . Sonically they blended bruising bass/guitars with cynical, punchy hooks — the mini-album obscene is the clearest snapshot (hello, frozen darkly ). Line-up & Member Paths Role Member Bands Before → After (highlights) Vocals Hiro (緋絽) Visage → gossip → 7 Addict → VARYL → VERXINA Guitar kaname ...

【ライヴレポート】HYDE、大阪・関西万博を制圧「モッシュピットができる万博ライヴは後にも先にもない」

Image
2025年10月3日、大阪・関西万博で行われた<和歌山DAY>にて、和歌山県出身のアーティストHYDEが、万博会場内の屋外イベント広場EXPOアリーナ“Matsuri”を舞台として、<HYDE [INSIDE] LIVE EXPO 2025 OSAKA,KANSAI,JAPAN -WAKAYAMA DAY->を開催した。 このステージには、同じく和歌山県出身のシンガー玉置成実がサプライズゲストで出演するなど、“万博”ならではのスペシャルなステージを披露し、約1万5千人を熱狂させた。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。 和歌山市出身のHYDEは、『和歌山市ふるさと観光大使』を2年間(2019年1月30日~2021年1月29日)にわたり務めた。この日はライヴ前に和歌山県知事の宮崎泉知事と対面し、宮崎知事は「本日は<和歌山DAY>に出演していただけて光栄です」と挨拶。「頑張らせていただきます」とHYDEも笑顔で答えた。 ︎夢洲の夜空に響いたワールドツアーの熱量 そして、午後6時過ぎ。夜空の下、先ほどまで降っていた小雨が止み、ハーフマスク姿のHYDEとバンドメンバーが登場した。大阪湾からの風が吹き抜ける広大な屋外会場に、HYDEのしなやかな歌声とヘヴィなバンドサウンドが鳴り響く。宴の始まりを告げたのは、「TAKING THEM DOWN」だ。 現在、HYDEは<HYDE [INSIDE] LIVE 2025 WORLD TOUR>の真っ只中。初見の人も多いであろう“万博”の観客のために手加減を……なんてことはもちろんなく、拡声器片手に歌い叫ぶHYDEの歌声も煽りもバンドの演奏も、ツアー中の熱量と切れ味がそのまま展開されていく。 「MAD QUALIA」の途中、ハーフマスクを取り、カメラを見つめるHYDEの美しい瞳がステージ上のスクリーンに映し出されると、悲鳴にも似た大歓声が場内から湧き起こった。 「大阪! 万博、和歌山DAY! お招きいただきありがとうございます。今日は(HYDEのライヴを)初めて見る方もいらっしゃると思います。今日は“激しいHYDEさん”の日なので、ラルクっぽい感じとは違うけど、こういうカルチャーもあるってことで楽しんでください」──HY...